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projectA 牛や豚のうんちで家庭用のバイオガスをつくるプロジェクト‐中国 重慶市‐

一石三鳥のバイオガス利用

中国重慶市の貧しい農村地域の農家にバイオガス・マイクロダイジェスター(BMD)普及する事業を、重慶市農業委員会と提携して行っています。BMDは、農家が飼育している豚等の糞尿と人糞を発酵させ、バイオガスを発生させるタンクです。農家は、家庭用の燃料に石炭や練炭を使っており、バイオガスで代替します。ガスが使えてお母さんたちは大変便利な生活になり、台所の煙が無くなって健康被害が改善されたりします。

Project背景

中国の農村には、まだガスが普及していません。農家の燃料は、薪か石炭・練炭で、台所は煙で煤けています。多くの農家は、家庭で豚を飼っており、豚舎は家に隣接し、衛生環境は良くありません。中国政府は“一池三改”即ち、“BMD設置と台所・家畜舎・トイレの改造”に補助金を出して、その普及に力を注いでいますが、まだまだ普及していません。“一池三改”の費用は6,000元(1元≒12/5円)であり、重慶市では、中国政府が1農家当たり1,500元の補助金を出していますが、農家の人たちに取って、自己負担をするのは大変です。重慶市でも、745万戸の農家のうち,BMDを導入している農家は11%に過ぎません。

活用された技術

BMDは、農家が飼育している豚・牛・鶏等の糞尿と人糞を嫌気性発酵させ、バイオガス(CH4(60%)+CO2(40%))を発生させる気密性の高いタンクです。バイオガスは、炊飯,暖房,室内灯に利用します。本プロジェクトのサイトでは、農家は石炭やブリケットを家庭用燃料として使用しています。BMDから発生するバイオガスは、バイオマス起源のためCO2排出量がゼロであり、化石燃料の代わりに使用することで、農家の温室効果ガスの排出量を削減することができます。

取り組み状況

PEARは、排出権クレジット(CERs)による収益を、直接農民に還元するコベネフィッツ型のプログラムCDMで事業化を行います。G8北海道洞爺湖サミットのカーボンオフセット助成金、エコポイントの環境寄付等により重慶市開県に720個のBMDを建設し、プログラムCDMのActivityの第一号として国連登録に向けてValidationを行っています。同時に、ゴールドスタンダード認証の取得審査も行っています。

恩恵を受ける人

農家のお母さんたちは、バイオガスを炊事に使って、大変便利になります。火力が強いので、炊事時間が短くなり、料理のレパートリーも広がりますます。台所の煙による大気汚染が無くなり、お母さんや子供たちの気管支などの疾病を予防します。石炭などの燃料を購入する支出が減り、お母さんは家計が助かります。いままで、豚の糞尿は堆肥として畑に蒔いていました。残渣(消化液)は良質の有機肥料で、野菜の生育も良くなり、味もおいしくなります。化学肥料がいらなくなり、農薬の散布量が減ります。そして、回虫等の寄生虫も死滅するので、子供たちの寄生虫病の予防になります。

カウンターパート

重慶市は、中国の4つ有る直轄市の一つです。総人口(戸籍ベース)3,257万人のうち、都市人口は907万人(総人口の28%)で、農村人口は2,350万人(72%)となっており、人口が密集した市中心部を、農村地域が取り巻いています。重慶市農業委員会は、市政府の農業部門です。農家の近代化の一環として、BMDの普及に力を注いでいます。


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